1学期目の履修科目紹介② ~ヨーロッパの歴史~

Euroculture1学期目の授業紹介。第2弾はヨーロッパの歴史。

前半は分厚い教科書をたった1ヶ月でコンプリートし、後半はWWI以降のヨーロッパ史からテーマを決め、研究を進めました。高校生以来の歴史の授業はとても新鮮でした。

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前半:古代~近代史

授業内容

前半の1ブロック目(7週間)は、古代ギリシア時代~第一次世界大戦前までのヨーロッパ史を学びました。

教科書として使用した書籍はこちら▼

  • Peter Rietbergen. Europe, a cultural history. London: Routledge, 3rd edition, 2015. ISBN 978-0-415-66361-8.

授業ではこの書籍の第4章から第15章まで(約400ページ)を1ヶ月で制覇しました。授業中、よく出てきた言葉はChristianity(キリスト教)Human rights(人権)。ヨーロッパ諸国にとっては非常に重要な概念ですね。

そして、この教科書&授業内容をもとに実施されたテストが非常に重かったのです…。

Test

テスト範囲400ページ…!

テスト勉強をし始めた際、正直「どこから手を付けて良いのやら」という状態でした。結局、400ページを全部読み返すことは諦め、授業の録画を見る&教授が強調していたポイントのみ教科書で確認しました。

 
完璧を目指さず、ベストを尽くしました…

テスト自体はエッセー形式で、2つのお題にそれぞれ500語程度で解答するというもの。制限時間は3時間。テスト中、教科書もインターネットも使えましたが、それでも時間制限内でまとめるのは大変でした。

お題は以下の通りです。

  1. 著者が6つの章のタイトルに、共通のフレーズ「A new society」を含めている意図は何か?
  2. 著者の言う、18世紀~19世紀に起きた「ヨーロッパ革命」とは何か?

結果は無事合格!本気で嬉しかったです!!

後半:近現代史

後半の2ブロック目はテーマ毎に4つのグループに分かれ、ディスカッションをしました。私は④移民と難民のグループを選択。1ブロック目とは違い、近現代が対象範囲です。

  1. 戦争と負の遺産
  2. 人権の歴史
  3. 少数民族と言語政策
  4. 移民と難民

Presentation

移民&難民に関するグループプレゼンを、報道番組っぽくアレンジして行いました。
成績に入らないのに、4つの論文を分析して2時間も発表しないといけないという、非常にモチベーションの上がらない代物でした…が、女子でワイワイして、作業自体は楽しかったです!グループメンバーに恵まれました。

Paper & Presentation

こちらは個人レポート(6,000語)と、その内容をプレゼンするという課題。

私は「ドイツの難民に対する態度の変化(1992-2005)」をテーマに選びました。1992-1995年のボスニア難民流入から、2005年の初の移民法施行までのドイツについてです。(6,000語は中々時間がかかった…。)このテーマを選んだのは、以前セルビアを旅行してから、ずっとユーゴスラヴィアとドイツの関係を勉強したかったからです!

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このテーマに興味がある方には、こちらの本がおすすめです↓
  • Molnar, Christopher A. Memory, Politics, and Yugoslav Migrations to Postwar Germany. Bloomington, Indiana, USA: Indiana University Press, 2018.

他の5人のテーマは、「ドイツから北米に渡った移民」「スロベニア内のユーゴスラヴィア難民」「香港からイギリスへの移民」などなど。仲間とそれぞれのレポートをお互いにレビューすることで、分析が足りない部分や、新しい視点に気づくことができました!

まとめ

この授業ではヨーロッパ諸国にとって歴史的に重要な概念(キリスト教、ラテン語、平等、人権、法の支配など)を学ぶことができました。たとえば、十字軍の頃からイスラム教を敵視していたことは、現代のシリア難民危機を研究する上で役に立ちそうです。

また、クラスメイトや教授からレビューをもらいながら、レポートを作成できたことがありがたかったです。日本の大学ではこんなに手厚くなかったので、びっくりでした。

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